【あなたももらえるかも?】障害年金を徹底解説!
1. 障害年金とは
障害年金ってなに?
障害年金は、病気やけがで体や心に障害を持ってしまい、仕事や日常生活が大変になったときに、国からお金がもらえる制度です。
このお金は、障害を持っている人が少しでも安心して生活できるように、食べ物や住む場所のために使うことができます。
たとえば、足が悪くなって歩けなくなったり、心の病気で外に出られなくなったりしたとき、仕事ができないとお金を稼ぐのが難しくなりますよね。そんなときに、この障害年金が助けてくれます。
簡単に言うと、障害年金は「生活が大変になったときに助けてもらえるお金」なんだと考えるとわかりやすいと思います。
障害年金をもらえる可能性があるのはどんな人?
病気やけがで体や心に大きな障害を持っている人です。
「うつ病」「双極性障害」「統合失調症」などの精神疾患や「ADHD」「ASD」「LD」などの発達障害、「がん」「難病」「糖尿病」といった“障害”という言葉と結びつきにくい病気も含め、ほとんどの病気やケガが障害年金の対象です。
ぶっちゃけいくらもらえるの?
人によって異なりますが毎年50万円から多い人では300万円程度のお金をもらえます。
めちゃくちゃ幅がありますが
もらえる金額は、その人の障害の重さや、これまでにどれくらい年金保険料を払ってきたかなどで変わります。
詳細については希望があれば別の記事で詳しく書きます。
さて、ここまでで障害年金についてざっくりとした理解はできたと思います。
国の制度なんで詳細は日本年金機構のHPに載っているんですけど
やっぱりお堅い文章で書かれてて制度も複雑かつ不透明なことが多いんでよくわからないんですよね。
この先は
「障害年金をもらいたいけど具体的に何をすればいいかわからん」
「自分がもらえるか興味があるけど確認する方法ってあるのかな」
って思った人に向けて
具体的なアクションを提示していけたらと思います。
2. 障害年金をもらいたい人がするべき3STEP
STEP1.障害年金をもらえる要件を満たしているか確認する
以下の3つの要件をよく確認しましょう。
1.困っているレベルが基準を満たしていること
2.初診日が確定していること
3.保険料の納付要件を満たしていること
具体的な確認方法や説明については長くなるので別の記事で詳しく解説します。
ここでは困っているレベルについてだけさらっと説明します。
一応、日本年金機構のページにもどんな人がもらえるかの目安は書いてあるんですけど
たとえば
精神又は神経系統に、労働が制限を受けるか、又は労働に制限を加えることを必要とする程度の障害を残すもの
ってな感じで具体的にはわからないんですよね。
てっとり早い手段としては専門家に相談して客観的な意見を聞くのがベストです。
3つの要件を満たしているか必ず確認してくれます。
ハードルは少し高いですが、障害年金を専門としている社労士の無料相談をしてみましょう。
STEP2.申請を自分でやるか、専門家に依頼するかを決める
STEP1で、なんとか障害年金をもらえるかもしれないとなった方は次のステップがあります。
それは申請です。
障害年金は国の制度です。国の制度でお金をもらうにはだいたい申請がつきものなんですよね。
これが結構ハードルが高く、自力でできるにはできるのですが
精神に不調を抱えている方や発達障害の方にとっては難しいです。
なので、おすすめは障害年金を専門としている社労士に依頼することです。
ちなみに私は社労士に依頼して現在は年間100万円ほど障害年金を受け取っています。
社労士に依頼するときのポイントは別の記事でまとめる予定ですのでそちらを参考にしてください。
STEP3.必要書類の準備をする
ここが一番大変です。
なおSTEP2で社労士に依頼している場合、ここのステップに書いてある書類はほぼ集めてくれます。
順に見ていきましょう。
1. 年金請求書(障害給付)
- 障害年金を申請する際に必要な基本的な書類です。これは日本年金機構から取得できます。
2. 診断書
- 初診日から1年6ヶ月経過した日、または障害認定日における医師の診断書が必要です。この診断書は、障害年金の等級を判断する重要な書類です。
3. 病歴・就労状況等申立書
- 病気やケガの経過、日常生活や就労状況について詳細に記載する書類です。これにより、障害の程度や影響を説明します。
4. 戸籍謄本または住民票
- 本人確認のために必要です。
5. 年金手帳または基礎年金番号通知書
- 基礎年金番号が確認できる書類が必要です。これにより、過去の年金納付状況などが確認されます。
6. 初診日を証明する書類
- 初診日の確認が必要な場合、医療機関のカルテや受診証明書などが必要です。初診日がはっきりしないと、申請が難しくなることがあります。
7. 本人名義の預貯金通帳の写し
- 受給する年金を振り込むための口座情報を提供します。
8. その他必要な書類
- 個別の状況に応じて、追加で必要な書類があります。たとえば、障害年金の受給にあたって働いているかどうかの状況を証明する書類などが求められる場合もあります。
申請に必要な書類は状況によって異なることがあるので、不明点があれば日本年金機構や専門の社労士に確認するのが安心です。
3. 障害年金の申請で超重要な2つのポイント
3-1.正確で詳細な診断書を作成してもらう
診断書は障害年金の審査で最も重要な書類です。
障害の程度や日常生活への影響について、医師にしっかりと伝え、正確で詳細な診断書を作成してもらうことが大切です。
特に、障害の状態が申請時点だけでなく、過去の状況も含めて詳しく記載されていることが求められます。
3-2.病歴・就労状況等申立書を細かすぎるほど書く
こちらも重要な書類です。
この書類をもとに、障害年金の審査をする人は申請者が障害のせいで仕事や日常生活でどのくらい困っているかを確認します。
医師の診断書と照らし合わせ、矛盾がないように書くのがポイントです。
書き方については自分の書いたものをもとに、別の記事で詳しく解説します。
4. 障害年金にまつわるよくある勘違い
障害年金は働いているともらえない
原則として、障害年金は働いていても受給することができます。
厚生労働省の「年金制度基礎調査(障害年金受給者実態調査)令和元年」によると、障害年金を受給している人の34%が働いていることがわかっています。
障害者手帳がないと障害年金はもらえない
障害者手帳がなくても障害年金をもらえる可能性はあります。
障害者手帳と障害年金は別の制度です。
障害者手帳は、障害があることを証明するためのもので、自治体から交付されるものです。
これを持っていると、様々な公共サービスや支援を受ける際に便利ですが、障害年金とは直接関係がありません。
ただし、障害者手帳を持っていると、年金申請時に障害の証明として参考にされることがありますので、手帳がある場合は提出することをおすすめしますが、手帳がないことが申請の妨げになるわけではありません。
まとめ
障害年金は、病気やけがで体や心に障害を持ち、生活や仕事が大変になったときに、国からお金をもらえる制度です。
障害年金の申請は複雑に感じるかもしれませんが、正しい情報を得て、必要な手続きをしっかり行えば、受給の可能性を高めることができます。